February 26, 2005

きみに読む物語

 映画のチケットをもらったので先日見に行ってきた。 「きみに読む物語」だ。 何の予備知識も、インターネットで調べることもなく、ただ「変な題名だな...」と思いながら行ったのだった。 

 題名から考えてみればわかったのだが、オイラの苦手なラブ・ストーリーであった。 ラブコメはたまに見るが、(もっともそのときだって、サンドラ・ブロックだからとかアダム・サンドラーが出ているからという事で見たりする)純愛物は大昔の'Love Story'以来ちょいとアレルギーなのだ('Love Story'のおかげで大好きなバッハのバイオリンコンチェルトホ長調の第三楽章を聞くといまだにぞっとする)。 話は関係ないがサンドラ・ブロックはつまるところ「スピード」が一番だな...
 オリジナルの題名は 'The Notebook'すっきりしていい題名だ。 邦題は小説の日本語版の題名からだそうだ。 最近は原題をそのままカタカナにしているのが多いんだからこれも「ノートブック」でよかったんじゃねーの? 「キング・アーサー」だって「アーサー王」とも「アーサー王伝説」ともつけてないし、「アイ、ロボット」だって「私はロボット」なんてつけてないじゃん。  

 それにしても、ジェームズ・ガーナーとジーナ・ローランズのお年を召したことよ。往年のスターも年取るんだね...当たり前だけど。 大脱走のジェームズ・ガーナーがなつかしい。

 ストーリーはありがちな設定のラブ・ストーリーで特に目新しくもない。 痴呆症の奥さんに彼女の書いたストーリーを読んで聞かせるのも何処かで聞いたような話だ。 そもそも、彼女がこのノートに書き綴った経緯も説明されていない。 痴呆症を認識し始めた彼女が想い出をなくしてしまう前に書き残し、夫に読んでもらえば記憶を呼び覚ますことができるだろうと考えたのだとは思うが...その辺の苦悩を描いたらもうちょっと違ったような気がする。 でも、ストーリーは夫の目線で進んでいくからあれでいいのかな?なんだか食い足りない。 ジェームス・ガーナーはよかったけど。 
 見ていて気になったところはたくさんある。 途中早送りで見たいくらいだった。 日本語の字幕も英語のニュアンスとは違うところが多かったし。 日本語だって別の言葉があるだろ!と思ったのだった。 話の流れも都合が良すぎて... 娘に読ませたくない手紙なら捨てるか送り主に送り返すかしないか? とっておくか? 母親の行動も説明不足で不可解なだけだ、「だからなんなんだよ」という感じだ。 彼女の婚約者もいいやつだし、彼の恋人?の未亡人もいい人なのに、ちょっとかわいそうだ。   
    

 ただ、年寄りを抱えている身からすると痴呆症を含む介護の問題については考えるところが多かった。 いずれ自分だって確実に直面する問題だからな..

 最後のケミストリー(だったか? このテの音楽は聴かないのでわからんが)のプロモーションフィルムはいらんのではないか? 見たくもなかったが、真ん中の席にいて通路側の人が席を立たなかったので出られなかったのだ。 

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September 01, 2004

映画「クローン」

「クローン」のDVDを見た。 これがフィリップ・K・ディックの原作だと聞いたからだ。 今まで知らなかった。 でも「クローン」なんてP・K・ディックにあったかなぁ...と思った。 プレーヤーにセットしてスタートしてわかった。 'Imposter' とタイトルが出た。 本の方は確か 'Impostor' だった。 *er でも *or でも正しいんだよね。 ハヤカワ文庫では「にせもの」と訳していたっけ... 「クローン」じゃないじゃんか、ちょっと違うゾ。
 物語の基本的なプロットは変えてはいない。 元々が短い小説だから、ふくらませてはいた。 原作との差に違和感はあるが、面白かった。 ラストの部分は原作の「爆発はケンタウリ星からも見えた」の一文のように、宇宙空間から爆発した部分を引いて見せて欲しかったなと思った。 
 今まで、P・K・ディックの作品で映画化されたものを見たのは、名作「ブレードランナー」、「トータル・リコール」、「マイノリティ・リポート」だった。  それぞれ原作とは随分違う。 これらの作品の原作との差に比べたらこの映画の方が原作に近い。 「トータル・リコール」はシュワちゃんのアクション映画になっているが、原作「追憶売ります」は別にアクションものではないし、物語も違う。 「ブレードランナー」と原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?}とではまるっきり違う物語だ。 もっとも映画は名作中の名作だと思うけど... 「マイノリティ・リポート」はラストが全然違うし、映画より原作の方が面白い。 私には、トム・クルーズがいまいちイメージに合わないしね。
 そういえば「マイノリティ・リポート」は随分前から映画化の話があったようだ。 一番最初に聞いたのが、20年近く前だったような気がする。 実際映画になったのは3,4年前だよな、確か。 その割にはできはあまりよくない。  
 ま、一番は「ブレードランナー」だけどね。 ハリソン・フォードもルトガー・ハウアーもショーン・ヤングもいい。 「レディ・ホーク」のルトガー・ハウアーより絶対こっちの方がいいし、「デューン」のショーン・ヤングよりこっちの方が遙かにいい。 ハリソン・フォードだって「レイダース」や「スター・ウォーズ」よりいいんじゃないか? 監督はリドリー・スコットだし、デザインがシド・ミードだしね。 
 
 この「クローン」は「ブレードランナー」の次くらいからなぁ...

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