July 11, 2012

ユキとニナ

 「ユキとニナ」というDVDを観た。 全体的に評価は高いみたいだが、私にはそんなに面白いと思えなかった。

 普段なら絶対観ないジャンルの映画ではあるが、何で観たかというと..あのおバカ映画TAXi2に出ていた、ツユ(・シミズ)さんが母親役で出演していたからという理由だけ。

 ストーリーの骨格がしっかりしていない、行き当たりばったりに撮っているように思えた。 音楽で言えば、ソナタ形式の音楽ではなく、色々なエピソード、動機を集めた即興曲のようなものと感じられた。 まとまりは感じられない。

 森のシーンではユキがニナを後にして奥に入っていくが、「まさか森を抜けたら日本だった、なんてことはないだろうな」と思いながら観ていたら、やっぱり日本だった。 それも、日本の原風景とでも言いたくなるような、善意にあふれた日本だった。 
 これは今までの「現実」から逃避するためなのか? 映画のテーマとしてはこれがきっかけでユキが成長し、日本に行くことになると言うことらしいのだが、納得しかねるところがある。 
 森に戻ったところに、ユキを探しに来た父親がいた、というのもあまりに安易すぎるような気もした。 かなり広そうな森で、そんなに簡単に見つけられるのだろうか。 ちょいとローカルな話だが、水元公園でも迷子になったらなかなか探せないけど...
 映像はきれいだった。 空気感というか、空間感覚というか、うまく言葉が見つけられないけど、森のシーンが一番。


 途中寝てしまいそうになるほど、物語は淡々と進む。

 私には「芸術的映画」はむかないかも.... TAXi みたいな世間的には「アホ」映画の方がいいかも。 

 「両親の離婚を友達と様々な手段で止めようとする子供」というテーマなら、面白いコメディが作れそうだけどね。

 

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April 08, 2012

Princess of Mars

 なんと、ディズニーがあのバローズの「火星のプリンセス」を映画化したそうではないですか!

 ちょいとこれは楽しみだな... 原作通り " A Princess of Mars" にすればよかったのにな。 

 この前に実写化?された、"Princess Of Mars" (邦題 ”アバター オブ マーズ” というひどいものだが)は、いかにも低予算のショボクてなおかつ緊迫感も何にもない映画だったからね。 天国の Edgar Rice Burroughs さんもがっかりしていたんではないかなと。

 緑色人も四本腕じゃなくて、ただマスクをかぶっていただけだったし、何よりデジャー・ソリスが「なんじゃこりゃ」って感じだった。 いくら何でも、トレシー・ローズでは無理があるんではないか。 全体的に盛り上がりもなかったし、見るのがつらかった。 何度DVDを止めて見るのをやめようと思ったことか.. でも、バローズの作品を映画化したのだからと我慢して見ていた。 ま、結局は残念な映画だ。 B級映画は大好きだが、 "Attack of the Killer Tomatoes!" のようなポリシー(?)を感じられない。 中途半端。 もっとも、制作側はそんなつもりで作ったわけではないだろうが。

 ま、今度はディズニーの作品だから、期待できるのかな? 原作に忠実に作ってくれたのだろうか?

 

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December 09, 2009

鬼平犯科帖

 久しぶりに鬼平のDVDを見た。 第一シリーズ9.10話。  

 1989年だから20年前。 みんな若いね。 私も30歳代だったから若かったなぁ~。 懐かしい。 

 プロット、構成その他、同じ「話」としてみると小説の方が面白い。  映像になった鬼平とは別物と考えた方が良い。  しかし、小説の中の平蔵と中村吉右衛門さんのイメージはぴったりだ。 また、ほかの俳優さんたちもしっかりしていて見ていて安心感がある。 なんて評論家みたいな書き方だが、 ほかの時代劇とは一線を画していると個人的には思っているけどね。
 小説の方は何度読み返したかわからないくらいだ。   
  
 9話「兇賊」、ほぼ小説のストーリーをなぞっている。 米倉斉加年さんの九平はとても良い。 多少細かいところの小説との違和感は否めないのだが、よくまとまっていると思う。 ただ、「大村」へ駆けつける酒井、沢田らは走っていくが、ここはやっぱり「馬」で行くべきだろう。 平蔵が殺されかけているのに。 

 10話「一本眉」は小説の「一本眉」と「墨つぼの孫八」を混ぜたような物語。 単純に「一本眉」の物語だけだと平蔵の活躍の場がほとんどないので、こんなことをしたのだろうが、「一本眉」だけの映像が見たかったな。 木村忠吾と一本眉のからみのユーモラスなところが良かったのに、ドラマの方は忠吾も出てこないし、ちょっと重い。 

 今は亡くなられた俳優のみなさんが生き生きと演じているのは、懐かしいし、ちょっと悲しい。 ナレーションの中西龍さんもなくなられたし。 

 余計にエンディングのジプシーキングス「インスピレーション」が切なく響く。  ドラマの余韻を味わいつつ、四季折々の風景と、配役のテロップ。 何で時代劇にこの曲なんだろうと思うのだが、ぴったりはまっているところがすごい。 よくこの曲をはめたものだ。

 以前、このドラマに影響されてジプシーキングスのCDを買った。 聞いてみても、あ、そうか、という感じだ。
鬼平のエンディングあっての「インスピレーション」という刷り込みがされてしまっている。  
 
 今はこういう時代劇、ないね。 残念なことに。

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February 26, 2005

きみに読む物語

 映画のチケットをもらったので先日見に行ってきた。 「きみに読む物語」だ。 何の予備知識も、インターネットで調べることもなく、ただ「変な題名だな...」と思いながら行ったのだった。 

 題名から考えてみればわかったのだが、オイラの苦手なラブ・ストーリーであった。 ラブコメはたまに見るが、(もっともそのときだって、サンドラ・ブロックだからとかアダム・サンドラーが出ているからという事で見たりする)純愛物は大昔の'Love Story'以来ちょいとアレルギーなのだ('Love Story'のおかげで大好きなバッハのバイオリンコンチェルトホ長調の第三楽章を聞くといまだにぞっとする)。 話は関係ないがサンドラ・ブロックはつまるところ「スピード」が一番だな...
 オリジナルの題名は 'The Notebook'すっきりしていい題名だ。 邦題は小説の日本語版の題名からだそうだ。 最近は原題をそのままカタカナにしているのが多いんだからこれも「ノートブック」でよかったんじゃねーの? 「キング・アーサー」だって「アーサー王」とも「アーサー王伝説」ともつけてないし、「アイ、ロボット」だって「私はロボット」なんてつけてないじゃん。  

 それにしても、ジェームズ・ガーナーとジーナ・ローランズのお年を召したことよ。往年のスターも年取るんだね...当たり前だけど。 大脱走のジェームズ・ガーナーがなつかしい。

 ストーリーはありがちな設定のラブ・ストーリーで特に目新しくもない。 痴呆症の奥さんに彼女の書いたストーリーを読んで聞かせるのも何処かで聞いたような話だ。 そもそも、彼女がこのノートに書き綴った経緯も説明されていない。 痴呆症を認識し始めた彼女が想い出をなくしてしまう前に書き残し、夫に読んでもらえば記憶を呼び覚ますことができるだろうと考えたのだとは思うが...その辺の苦悩を描いたらもうちょっと違ったような気がする。 でも、ストーリーは夫の目線で進んでいくからあれでいいのかな?なんだか食い足りない。 ジェームス・ガーナーはよかったけど。 
 見ていて気になったところはたくさんある。 途中早送りで見たいくらいだった。 日本語の字幕も英語のニュアンスとは違うところが多かったし。 日本語だって別の言葉があるだろ!と思ったのだった。 話の流れも都合が良すぎて... 娘に読ませたくない手紙なら捨てるか送り主に送り返すかしないか? とっておくか? 母親の行動も説明不足で不可解なだけだ、「だからなんなんだよ」という感じだ。 彼女の婚約者もいいやつだし、彼の恋人?の未亡人もいい人なのに、ちょっとかわいそうだ。   
    

 ただ、年寄りを抱えている身からすると痴呆症を含む介護の問題については考えるところが多かった。 いずれ自分だって確実に直面する問題だからな..

 最後のケミストリー(だったか? このテの音楽は聴かないのでわからんが)のプロモーションフィルムはいらんのではないか? 見たくもなかったが、真ん中の席にいて通路側の人が席を立たなかったので出られなかったのだ。 

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September 01, 2004

映画「クローン」

「クローン」のDVDを見た。 これがフィリップ・K・ディックの原作だと聞いたからだ。 今まで知らなかった。 でも「クローン」なんてP・K・ディックにあったかなぁ...と思った。 プレーヤーにセットしてスタートしてわかった。 'Imposter' とタイトルが出た。 本の方は確か 'Impostor' だった。 *er でも *or でも正しいんだよね。 ハヤカワ文庫では「にせもの」と訳していたっけ... 「クローン」じゃないじゃんか、ちょっと違うゾ。
 物語の基本的なプロットは変えてはいない。 元々が短い小説だから、ふくらませてはいた。 原作との差に違和感はあるが、面白かった。 ラストの部分は原作の「爆発はケンタウリ星からも見えた」の一文のように、宇宙空間から爆発した部分を引いて見せて欲しかったなと思った。 
 今まで、P・K・ディックの作品で映画化されたものを見たのは、名作「ブレードランナー」、「トータル・リコール」、「マイノリティ・リポート」だった。  それぞれ原作とは随分違う。 これらの作品の原作との差に比べたらこの映画の方が原作に近い。 「トータル・リコール」はシュワちゃんのアクション映画になっているが、原作「追憶売ります」は別にアクションものではないし、物語も違う。 「ブレードランナー」と原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?}とではまるっきり違う物語だ。 もっとも映画は名作中の名作だと思うけど... 「マイノリティ・リポート」はラストが全然違うし、映画より原作の方が面白い。 私には、トム・クルーズがいまいちイメージに合わないしね。
 そういえば「マイノリティ・リポート」は随分前から映画化の話があったようだ。 一番最初に聞いたのが、20年近く前だったような気がする。 実際映画になったのは3,4年前だよな、確か。 その割にはできはあまりよくない。  
 ま、一番は「ブレードランナー」だけどね。 ハリソン・フォードもルトガー・ハウアーもショーン・ヤングもいい。 「レディ・ホーク」のルトガー・ハウアーより絶対こっちの方がいいし、「デューン」のショーン・ヤングよりこっちの方が遙かにいい。 ハリソン・フォードだって「レイダース」や「スター・ウォーズ」よりいいんじゃないか? 監督はリドリー・スコットだし、デザインがシド・ミードだしね。 
 
 この「クローン」は「ブレードランナー」の次くらいからなぁ...

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