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May 04, 2012

波動スピーカー???

 若いころ結構オーディオに凝っていた。 といっても、そんなに「製品」に金をかける方ではなくて(お金なかったし)、スピーカーのエンクロージャを作ったり、アンプを作ったり...の方の凝りかた。 ま、カートリッジのリッツ線やスピーカーケーブル、ピンコードを変えて、「音が変わった!!」と喜んでいたけどね。 音が変わると喜んでいたなぁ... 我ながらアホだ。 

 
 スピーカーは結構な数作った。 アンプも 6BM8、6CA4 何ぞ使って作ったね... 昔は真空管安かったから..今じゃとてもじゃないが作る気がしない。 デジタルアンプを作った方が安上がりで電気も食わないし良いかも。 トランジスタのアンプはキットで組んだくらいだな。

 で、先日スピーカーのエッジを張り替えて以来、ちょいとぶり返してきた感じだ。 スピーカーのセットも今も7セットあるし、これ以上増やす必要もない。FE83ENを使ったものを除けば、どれも結構年季が入っているけど。 (ついこの間作った6cmユニットのスピーカーを入れれば8セットだ)  一番気に入っているのはFE83(初代)の7Lの箱に入れてあるスピーカー。 これで、夜の女王のアリアを聞くと最高。 

 前フリが長くなった、タイトルの「波動スピーカー」、こんなのあるんだね。 色々調べてみたけど結局この構造はわからないみたい。 たくさんスピーカーを作っていた時に円筒の両端にスピーカーユニットをつけた見かけは似ているものを作ったことがある。 ただ、その時は極力エンクロージャが共振しないように、また、左右が干渉しないように作ったから、某メーカーの「波動スピーカー」とは違う。 結局あんまり面白くないスピーカーだったので、ユニットは普通の箱を作って使いまわした。 今も使っている10cmのフルレンジだ。  
 この某メーカーの「波動スピーカー」はエンクロージャに共振するらしい。 それに、ユニットの背圧もそのままほったらかしみたいだ。  左右の背圧同士がぶつかり合って「ゼロバランス」状態になる、なんてなことが書いてあったが、ありえない。 理論上おかしな話だ。 
 吸音材に特別な仕組みがあって、波動を発生させるんだそうだ。 「音波」も「波動」なんですけどね... それ以外の「波動」も出すらしい。 ワインの味が変わるそうだ... ここまで来るとちょっとね。 どこかの教祖みたいだ。
 
 あの、知ったかぶりの小○×昭さんが、絶賛したそうだ。 うーむ、ますますうさん臭い。

 価格も材料(MDFと紙、FE103Eその他)で、あれは出せないよね~ ま、ノウハウや「波動を出させる素材」(?)や「紙を何層にも圧着したエンクロージャ」にお金がかかっているのかもしれないけど... 
 でも、「エンクロージャに共振させる」とか言う割に「革張り」なんてのもあるんだね? ちょい不思議。
 あとはアンプも細かい仕様が全然書いていなくてわからないが、まさかTA2020-20 あたりのデジタルアンプICじゃないだろうな... (8w+8w だとフィリップスかなんかのデジタルアンプICがあったような気がしたので、検索してみたが出てこなかった) もし、TA2020やヤマハのデジタルアンプ使っているようだど、ボッタクリも良いところだ。 10倍くらいの値段になっているよね。
 デザインが「良い」と書いてあったが、私は全然良いと思わない。 ただ、普通のスピーカーとはちょっと違う、ってだけで、格好良いとは思えないけどねぇ。 
 リッツカールトンホテルが採用したって誇らしげに書いてあったけど、だからなんだ? 単に普通のスピーカーより面白そうだからじゃないのか? 
 
 そんなわけで(何が「そんなわけ」なのかは置いといて)、ちょいと作ってみよう。 紙と木でできているそうだから(おお、紙と木なら日本家屋にぴったりじゃん、今気づいた)、全部「紙」で作ちゃお。 ホントは木を切るのが面倒なだけだけど。 
 ユニットは5.7cmと中途半端なユニット(C57なんちゃらというSLみたいな型番のもの、メーカーもなんにもわからない、8Ω2w)。 これは随分前に壊れたラジカセから外したやつ。 
 本物は10cmのユニットで直径20cm、長さ40cmの大きさだそうだ。 ということで、直径12cm、長さ24cmで作ってみた。 B4サイズの厚紙が割りと大きさが近い(25.7X36.4cm)。 問題は、厚み。 手持ちにある厚紙(先日エッジの張替えの時型紙を作るために使った)は 0.5mm厚。 本物は2mmあるそうだ。 貼り合わせるのも面倒だし... といって、このままでは強度が問題ありそうだし、厚紙自体柔らかめであんまり共振しそうもない。
 そこで、柿渋を塗ることにした。 塗りムラをわざと起こせば木目風に見えるかも...という安易な発想で、柿渋を塗る。 一度乾かして二度塗った。 どうせならと3日かけて三回塗った。  紙を叩くと結構な具合で響く音、なんかいいじゃん。 でも、塗りムラは汚いだけで、木目に見えない... 
 (ボイド管で自作している人が多いみたいだが、買いに行くのが面倒くさい)
 バッフルは本物はMDFのようだが、ダンボール。 ま、なんと安易な... ダンボールを直径12cmで4枚切り出し、2枚はスピーカー用に直径5cmの穴を開け、残りの2枚は直径10cmの穴をあけ、幅2cmの枠を作ってエンクロージャの補強用にした。
 バスレフポートは3cm、開口部は直径2.5cm。 エンクロージャの容積がおよそ2.7Lだから共振周波数は100Hz前後。 ただ、このユニットのF0がわからないので、適正かどうかは疑問だ。

 さて、筒を作って、接着剤が固まったところで、バッフルを筒にはめ込んで仮組み。 寸法がギリギリなので、接着剤なしでも結構とまる。  

Image1

Image2

 こんな感じ。 仮組みで、仕上げはしていないので、汚い。 それにしても色ムラが... 木目に見えねかな~と思ったんだけどね...ちゃんと塗ったほうが良かった。
 エンクロージャは柿渋効果で爪で叩くと「カン」と音がする。 強度も大丈夫そう。

 鳴らしてみると...なるほど、無指向性という感じで、確かに音像が広がっているかも。  ま、ユニットがそれなりなので、良い音というわけではないが広がりは感じる。  でも、それだけだ。 
 音の立体感という点ではマトリックススピーカーの方が良い。 
 バイノーラルマイクの逆だねこりゃ。 スピーカーの開口部を塞いでみるとエンクロージャが共振しているのがよくわかる。(本物はどうなのかよくわからないけど)
 モーツアルトのレクイエムを聞いていると横に広がって、大昔(23,4歳の頃)カテドラル聖マリア大聖堂で聞いたコンサートを思い出した。
 少し吸音材(ウール)を入れるとややおとなしめの音になった。  もう少し調整してみよう。

今度は本物と同じFE103Eで作ってみるか... 

「波動」を発生させるというシート(吸音材?)の秘密は....

 でも、そんなもの「発明」できたらノーベル賞もらえるんじゃないのか? 

 

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Comments

 波動スピーカーの特徴は、たぶん『音が無指向に広がるからベストポジションに座る必要が無い』という部分ではないですか?

 他のスピーカーシステムだとスピーカーの配置を工夫したり、試聴に適したベストポジションに座ったりする必要があるけど…

 音が無指向性に広がる波動スピーカーの場合だと、スピーカーの位置や試聴する人の居場所をあまり気にしないで使用できるのだと思います。

 スピーカー配置を工夫しないでも広がりのある音を再現できる…というのは、ホテルのロビーや飲食店などのBGM用機材としては最適なのだと思いますよ。

Posted by: 野良犬 | August 19, 2012 at 06:26 AM

コメントありがとうございました。

おっしゃるとおりですね。

この間作った「波動スピーカー」もどきは、最近はすっかりBGM用で使っております。

結構良いですね。

Posted by: 本人 | August 21, 2012 at 10:58 PM

こんにちは
1001持ってたんですけど

部屋の真ん中に置いて、
部屋の端に座って真向いで聞きますと
(当然バスレフ穴は向こう側)
位相がおかしいのか、スピーカーの
奥、向こう側に定位するこのフォーメーション
ならではのステレオ、奥行き、音の分離が
楽しめましたね。

本来のスピーカーステレオとは違うと
思うのですが、というか、間違った音だと
思うのですが
ヴォーカルはスピーカーの真上
バックは部屋の反対側の壁、
なんて定位がいともたやすく手に入るのは
(スケールは部屋の広さに比例)
箱鳴りの加わったレトロな音色ともども
金欠で手放した後も妙にひいてます。

今思えば、ケーブル逆相も試しておけば
良かったかな。

Posted by: pepe | April 04, 2013 at 01:00 PM

コメントありがとうございます。

私には本物を買うゆとりもないので、自作のもどきですが、結構楽しんで聞いています。

魔笛がたのしいです。

Posted by: 本人 | April 06, 2013 at 10:57 PM

はじめまして,アップされてからだいぶ経っていますが先ほど初めて読みましたので、コメントさせていただきます。私も自作の波動スピーカーを使っています。
私が初めて波動スピーカーを知ったのは7年前になります。久しぶりにオーディオでもやってみようと思い立ってネットを見ていますと波動スピーカーを見つけて、そのあまりにも常識外れの形に、本当にまともな音が出るのだろうかと思いましたが、いろいろ書き込みを見てみると非常に高い評価が多く、よほど買ってみようかと思ったのですが、試しに買うにはあまりにもいいお値段だったので、よしそれなら作ってみようと作り出しました。
こんなにも評価が高いのなら、きちんと作れば絶対にいい音がするはずだ!という根拠のない思い込みだけを頼りに!
ただ当時は写真があるだけで、全く資料がなく、仕方がないので写真と200φ×400Lの大きさと紙管であるというのだけを頼りに、写真を正確にコピーしました。
内部構造はわからないので自分で勝手に仕様を決めて、まずはフォステクスのFE103Eで作りました。
音を出してみると信じられないほどいい音だったので、はじめの安く作るという考えは完全にどこかに飛んでしまい直ぐにFE83E、FE87E、FE107E、FE126E、FE127E、FE166E、FE167Eと買ってきて大量に試作をして、一体どうすればいい音がするのか?どんなユニットが向いているのか?大きさ、構造、塗装といろいろ変えて100台以上試作をしました。
その結果たくさんのノウハウを得ることができました。
思いますに電磁駆動型のスピーカーでは理想形の一つだと思います。
よろしければその他の情報等またコメントさせていただきたいと思います。

Posted by: tosiboff | September 24, 2013 at 12:57 AM

コメントありがとうございます。
ひゃ、百台ですか?!!すごいです。 研究されたのでしょうね。
私はあなた様のごとく根気も根性もないので、この後にFE83ENで作ってみて終わりです。 
これはそれなりに満足していますが、やっぱり普通の2chのスピーカーの方がいいかな...なんて思っています。

Posted by: 本人 | September 28, 2013 at 10:57 PM

またおじゃまします。少し長文になりますが、このスピーカーは箱鳴りというより筒鳴りを最大限に利用しているようですので、筒は剛性が高いほうがよくまた軽いほうがいいようです、従って入手できる材料ではボイド管がベストです。
横の取り付け板は強度があれば材質はあまり関係なくて私はベニア合板を使っています。
厚さは薄いほうが良いのですが、ビビリの関係で9mmが限界です。少し大きめに作って木工ボンドを塗ってゴムハンマーで叩き込みます。
穴についてはバスレフとか、スパイラルバックロードとかいろいろやってみたのですが、結局ただの排圧穴で小さめにするに落ち着きました。塗装は内側外側とも出来るだけ多層にしたほうが良いようで、私の場合は内側5層外側10層ぐらいの違った塗料を塗り重ねています。ユニットは8センチから16センチまでバスレフ用とバックロード向きとやってみたのですがバックロード向きでないとクリアな音になりません。また吸音材は使いません。それと音に影響することを嫌ってすべて塗装のみです、よけいなものは貼りません。
ユニットと筒体の大きさの関係では、筒の直径はユニットの2倍程度がよく、長さは直径の1.5から2倍ぐらいがいいようです。こういった改良試作につきましては、一番初めに結構いいものが出来てしまったので、しかも非常に比較のしにくい音が相手ですから、全く同じものを2つつくり、片方だけ1つだけ変更しますそして同時に聞いて良い方を選びます。次にまた1つ変更したものを1つ新たにつくります。そしてまた比べます。これを何回か繰り返したところで1番初めのものと比較してみて、明らかによければそれまでのものを最新の仕様に合わせてしまいます。これを各サイズごとに繰り返したので大変な数になってしまいました。当然できたものは欲しい人に原価でお分けしました、従ってかなりの数が稼働しております。
また私の場合技術屋なので、あまり耳には自信がなくただ幸いにも友人に音や音楽に詳しくまた耳の良い音楽の専門家が何人もいたので非常に助かりました。(音大教授でオーケストラの指揮者、珈琲バリスタでコンサートをよく聞きに行く喫茶店の著名なマスター、ピアノの調律師、とんでもない超オーディオマニア、カラオケスナックのマスターで音楽にこだわってる人、等。
で肝心の音なんですが、一番の特徴はその臨場感と生々しさです。どうも音源に対して正確というのではなく、失われた情報が付加されたかのようにとんでもなく生のように聞こえる。かと言って音は極めて美しく、歪んでるようには感じられない、少し音量を上げるとすごい振動が体に伝わってくるなどです。スピーカーが鳴っているというより空間全体が鳴っている感じです。ただソースについては出来るだけライブ盤のようなものがよくその意味音源を選びます。
音の良さから言うと私の1番のオススメはFE206Enなんですが何しろ400φ×800Lなので小型のドラム缶サイズしかも結構重く、その上円筒形ですから一人で動かすことさえ大変です。、FE126Enこれならなんとか250φ×500Lぐらいで収まるのでいいかと思います。また環境音楽ならFE103Enで十分です。これだと小さめに作ると200φ×350Lぐらいになります。FE83Enは小音量向きで150φ×300Lぐらいです。
他のユニットで向いているものがあるとは思いますがまだ試していません。
最後に逆相で鳴らすと低音が全くなくなりますのでくれぐれもご注意!

Posted by: tosiboff | October 01, 2013 at 06:35 PM

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