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January 14, 2010

ジュリアーニ 大序曲

 最近このジュリアーニの曲をまた弾き始めた。 いかにも、ってな感じの曲。 形式的にも非常にわかりやすいソナタ形式で、曲作りに手慣れている感じのする曲だ。 転調も至っておとなしい、展開部も特に提示部との関連を強く見いだすこともない、あえて言えば音型が第一テーマに沿っている程度だ。  大胆な転調もないので、耳あたりもよく、かつ弾きやすい。  再現部もかくありなんという書き方だ。
 音楽的にもこの人の生きていた時代そのもの。 まるで、オペラでも書きたかったのだろうかこの人は、と思わせる曲だ。 
 ジュリアーニはロッシーニが大好きだったようで、ロッシーニの曲をずいぶんといじくり回して曲をつくっている。 この曲もそんな感じのする曲だ、もちろんジュリアーニのオリジナルだけど。  私はロッシーニは好きではない。 実は、ジュリアーニもそんなに好きな作曲家ではない、ソルの方がいい。  


 出だしの序奏はなんと大仰なこと。 もしモーツアルトが聞いたら笑っちゃったかもしれないね。 でも、ギターという楽器の特性を生かしているのは事実なので、まじめに弾こう。  ここはオルゲルプンクトの低音をしっかり、インテンポで弾いた方がいい。
 アレグロ・マエストーソに入ってからは、色々弾き方の解説がのっている楽譜があったりするようだが、あまり信じてはいけない。 楽譜の運指に(スラーのかけ方)嘘が紛れている。 まず、譜面の和声外音が、倚音なのか、補助音なのか、経過音なのかちゃんと理解して運指をしよう。  スラーをつけるべきでないところ、つけるところをよく考えよう。 もっとも、よく考えるほどもない譜面ではあるが...
  第一テーマはインテンポで歯切れ良く弾くのがいい。 あんまり見栄をはって速く弾くのはやめよう。 外連味のない弾き方を。
  第二テーマは人を食ったようなテーマだ。 第一テーマの低音の動きをからかっているような感じだ。 弱音の使い方をよく考えよう。 
  その後の提示部の終わりにかけては、ありきたりの手法なので、譜面の音がちゃんと出るように、当たり前だが、四拍目の最後の音まで責任を持って弾こう。
  展開部は提示部との関連はあまりない。 旋律線の音型が第一テーマと同じと言うだけ。 和声進行に十分注意をして音がとぎれないように弾いていこう。 
 再現部は短くなった第一テーマをちゃんと主張しよう。 
 コーダはもう思いっきりいっちゃってくれ、という感じだ。 むやみにテンポを崩さないように注意しよう。 強、弱効果的に使おう。 
 ジュリアン・ブリームがばっさりこのコーダを切ってしまって、最後のリズムすら変えてしまっているがマネしないように。 あれは良くない。 

 「大序曲」と銘打たれてはいるが、「大」の付くほど大きな規模でもない。 構造が単純なので、楽譜を覚えるのも簡単だ。  アクセントをどこにつけるか、スラーはどうするのか、よく考えよう。 確かに「序曲」と名付けられているので、「オーケストラのように弾け」とか解説している本なんかもあったような気がしたが、それはどうかなと思っている私。  

 と、まぁ私の考えるこの曲。 

 イ長調でギターもよく鳴るし倍音もたっぷりで、ストレス発散にいいよ。


 でも、やっぱりバッハがいいかな...

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